京都大学大学院総合生存学館と長瀬産業(東京都中央区)はこのほど、サステナブルな材料開発を推進する「『サーキュラーマテリアル』コンソーシアム」を開設、2022年9月に運営を開始すると発表した。本コンソーシアムは、京都大学の主催でサステナブルな材料開発に関する最新技術やトレンドの情報共有やディスカッションの機会を提供。後援企業である長瀬産業は、化学業界の製造業を中心に、業界での幅広いネットワークを通じて本コンソーシアムの普及、参加企業のフォローアップなどのサポートを行うとしている。

本コンソーシアムの参加企業は、国内外の各業界キーパーソンによる講演やワークショップへの参加、参加企業同士でのネットワーク構築ができる。本コンソーシアムでは 2022年10月から2023年8月の間、国内外企業や大学から業界のキーパーソンを迎えてのワークショップや成果発表会などのプログラムを実施するとともに、本コンソーシアムとして産学連携による国のプロジェクトへの応募も計画している。

本コンソーシアムには2022年8月現在、株式会社esa、東洋紡株式会社、ナトコ株式会社、三井化学株式会社、ヨネックス株式会社および長瀬産業が参加予定。参加企業はプログラム開始前まで募集するとしている。

サーキュラーエコノミー実現のカギを握るサステナブルな材料開発は、産学官連携や業種業界横断的な取り組みが求められる領域だ。今後の成果に注目である。

【プレスリリース】
産学連携『サーキュラーマテリアル』コンソーシアムの設立 サステナブルな材料開発を総合的かつ俯瞰的な視点で推進