政策立案者などに対して現行法を活用しサーキュラーエコノミー移行を実現するための情報を提供するCircuLaw(オランダ・アムステルダム)が、欧州グリーンティールに関連する法規制を体系的にまとめた一覧表「CircuLaw European Green Deal」を公開した。

同ツールは、2050年までに100%サーキュラーエコノミー確立を目指すアムステルダム市と、新しい経済におけるインフラや仕組み構築に尽力するDark Matter Labsによって、アムステルダム市サーキュラーエコノミー戦略を公表した2020年に立ち上げられたもので、2023年2月にオープンソースのツールとして一般公開された。政策立案者が現行法を利用して変革を進めることを促進する。現在ではアムステルダム市・Dark Matter Labsに加え、開発パートナーとしてメタボリック、flux.partners、ロッテルダム市が参画。EIT Climate-KICやオランダ王国政務省(BZK)、Laudes Foundationによって設立されたBuilt by Natureなどが創設パートナーだ。

法規制はしばしばサーキュラーエコノミーへの移行において障壁と見なされる。しかし多大な時間やリソースがかかる新しい法規制制定に対し、すでに存在している法律や規制を組み合わせて活用することで、スピード感を持った改革が可能になるため、CircuLawは大きな勝機を生み出すイニシアチブとしてオランダ国内外から注目されてきた。

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