株式会社digglueは、廃漁具由来のプラスチック原料のリサイクル証明に向け、2024年5月にamu株式会社が同社のトレーサビリティシステム「MateRe-Traceability」を導入したと発表した。廃漁具の回収からリサイクル材の生産に至るプロセスを、amu社がトレーサビリティ情報に基づいて管理できるよう支援する。

環境省の調査によれば、海洋プラスチックごみの大部分を廃漁具が占めており、海洋環境に深刻な被害をもたらすほか、漁業者にとっても経済的な負担となっている。

海洋プラスチック問題に対処するため、amu社は廃漁具の回収と再資源化に取り組んでいる。株式会社digglueは、デジタル技術を駆使して持続可能な社会を目指すスタートアップであり、サーキュラーエコノミーの実現に向けたプラットフォーム提供とコンサルティングを行っている。

MateRe-Traceabilityを活用することで、同社は漁具の回収量や再生材の品質、生産効率などのデータを収集・分析し、改善に役立てることができるという。さらに、再生材の品質と来歴を証明し、生活者への情報発信に活用することで、再生材の価値向上や生活者の関心を高め、サーキュラーエコノミーの推進につながると期待される。

【プレスリリース】株式会社digglue、廃漁網のアップサイクルに向けamu株式会社と連携トレーサビリティシステム「MateRe-Traceability」を活用し、プラスチック原料の由来証明へ
【関連記事】ブロックチェーンのdigglue、会社間の情報連携ができるトレーサビリティ・システムのβ版をリリース。情報連携における3つのハードル解消に貢献へ
【関連記事】digglue、製造業向け「排出状況の見える化」サービスを開始。資源循環DXプラットフォーム第1弾
【関連記事】digglue、排出物・CO2排出量の可視化・報告機能を提供するサービスを開始
(※画像の出典:株式会社digglue)