株式会社digglueはこのほど、マテリアルリサイクル加速を目指す新サービス「MateRe:」(マテリ)のベータ版の無料トライアル受付を法人顧客向けに開始した。

「廃棄ゼロ社会」の実現に向けて開始された同サービスは、事業活動に伴う排出データ(廃棄マニフェスト情報、日々の排出・廃棄情報など)を入力すると、排出内容(有価買取情報含む)やCO2量の算定結果が閲覧できる報告機能を提供する。同サービスの内容と利用方法は、以下のとおり。

  1. 排出物の登録:同社のウェブアプリ経由で排出情報を入力する。過去データの見える化を希望する場合は、CSVなどの指定フォーマットで共有すると、同社が入力対応する。入力情報の整備について不安がある場合は、現状の工場や工事現場の廃棄工程の可視化から同社が支援する
  2. 排出内容・CO2排出量を報告:排出物の見える化・CO2算定結果についての報告閲覧機能をウェブアプリ経由で提供する
  3. 排出物の有価買取先を紹介:入力した排出物の情報に基づいて、同社のマッチングシステムにより、有価買取可能なリサイクル業者などを紹介する(当面はプラスチックのみ対象)

ベータ版では、「排出物の登録と排出内容・CO2排出量を報告」の機能限定で提供する。「排出物の有価買取先を紹介」までを含むサービスは、2022年末に提供開始する予定だ。株式会社digglueは、同サービスをはじめ廃棄ゼロ社会・サーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを今後も進めていく意向だ。なお、排出物の買い取り先となるリサイクル業者も常時募集している。

株式会社digglueは「テクノロジーで持続可能な世界を実装する」を同社の存在意義として設定し、排出状況の可視化・プラスチックの再資源化市場の創出に向けて取り組んできた。これまでの取り組み例は、「資源循環の実現に向けた事業者の取り組み支援を目指し、プラスチック新法の認定に必要な申請・運用書類の作成サービスを提供」「日用品の容器の資源循環を目指す『みんなでボトルリサイクルプロジェクト』にトレーサビリティシステムを提供」「太陽光パネルのリユース市場創出による資源循環を目指し、ブロックチェーン技術を活用した太陽光パネルの情報管理プラットフォーム開発を支援」である。

製造工場や建設現場など事業活動で生じる高品質かつ大量の排出物の再資源化に向けてリサイクルシステム構築を目指す同サービスが、マテリアルリサイクル加速に貢献していくことが期待される。

【プレスリリース】digglue、「廃棄ゼロ社会」の実現に向け、マテリアルリサイクルを加速させる新サービス「MateRe:」をリリース、排出物・CO2排出量の可視化・レポート機能の提供を開始
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*記事中の画像の出典:株式会社digglue