環境省は5月22日、令和7年度「脱炭素型循環経済システム構築促進事業」の一環として、「プラスチック等資源循環システム構築実証事業」の二次公募を開始した。この事業は、化石由来資源の代替素材開発やリサイクル技術の高度化などを支援し、脱炭素型循環経済への移行を加速させることを目的としている。

公募対象となるのは、社会実装に向けた技術的課題の解決と事業化を目指す実証事業で、主に5つの区分に分けられる。具体的には、①化石資源由来プラスチックを代替する省CO2型バイオプラスチック等への転換・社会実装化、②現状リサイクル困難なプラスチック等のリサイクルプロセス構築と省CO2化、③廃棄物等バイオマスを用いた省CO2型ジェット燃料等またはその原料の製造・社会実装化、④現状リサイクルが進んでいない廃油のリサイクルプロセス構築と省CO2化、そして⑤マイクロプラスチックによる汚染防止のための化石資源由来素材からの代替実証だ。これらの取り組みを通じて、資源の徹底的な活用と、そのプロセスの省CO2化を図る。

令和7年度における本事業の予算総額は、事業区分①および②で約2億円程度、事業③および④で約1.5億円程度、事業⑤で約5,400万円程度を見込んでいる。事業実施期間は原則として3年度以内だ。応募資格は民間企業、独立行政法人、大学、研究開発機関など幅広く、複数の事業者による共同提案も受け付ける。申請書の提出締切は6月20日17時(必着)。

【プレスリリース】環境省 令和7年度脱炭素型循環経済システム構築促進事業 (うち、プラスチック等資源循環システム構築実証事業) の二次公募について
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