環境省は、二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(プラスチック資源・金属資源等のバリューチェーン脱炭素化のための高度化設備導入等促進事業)に関する2024年度補正予算の一次公募を開始している。当事業の補助事業者(執行団体)は、公益財団法人廃棄物・3R研究財団。公募期間は4月25日正午まで。
本補助事業は、リサイクル設備の高度化や代替素材製造設備の導入などを支援するもので、脱炭素と資源循環の両立を目的とする。具体的には、①省CO2型プラスチック高度リサイクル設備、②再生可能資源由来素材の省CO2型製造設備、③太陽光パネルリサイクル設備、④リチウム蓄電池リサイクル設備、⑤金属破砕・選別設備の導入が対象となる。補助率は設備導入費用の2分の1を上限とする。
「省CO2型」とは、設備の運用過程においてエネルギー起源のCO2排出量が従来設備と比較して低減されているものを指す。資源の回収効率や品質を高めつつ、温室効果ガス排出量の削減が期待される。また、代替素材としては、バイオマスプラスチックなど再生可能資源を活用する素材が想定される。
背景には、リサイクル対象となる製品の多様化と排出量の増加がある。特に、再エネ主力電源としての導入が進む太陽光パネルや高電圧蓄電、モーター・基板等の金属製品など今後排出の増加が見込まれる製品は、バリューチェーン全体での設備更新が必要となっている。
【プレスリリース】二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金 (プラスチック資源・金属資源等のバリューチェーン脱炭素化のための高度化設備導入等促進事業)の令和6年度補正予算一次公募について
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