株式会社ECOMMITは2024年6月21日、環境省が公募した「令和6年度使用済衣類回収システム構築に関するモデル実証事業」に採択されたことを発表した。「捨てない社会をかなえる」という本事業は、愛知県蒲郡市と中部電力株式会社との連携で行われる。

同社が運営する資源循環サービス「PASSTO(パスト)」を利用して使用済衣類の回収と循環を促進するもので、市内に回収拠点を設置し、回収量の確保と市民の意識変容と行動変容を目指す。

ECOMMITは、「捨てない社会をかなえる」ために、全国に循環センターを持ち、不要品の回収、選別、再流通を一気通貫で行う。さらに、自社開発のトレーサビリティシステムにより、リユース・リサイクル率の算出やCO2削減量のレポーティングまで実施することで、企業や自治体にサステナビリティ推進に向けた包括的なサービスを提供。

蒲郡市は、2050年までに温室効果ガス実質排出量ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」、サーキュラーエコノミーを推進する「サーキュラーシティ」を掲げている。中部電力は、地域との連携を重視し、脱炭素化や資源の最適循環を実現する事業に参画している。

使用済衣類の適切な分別と再資源化は、資源の有効利用と環境負荷の軽減に寄与する。しかし、分別の徹底や、適切な分別が資源化につながるという意識を市民にもってもらう必要がある。

本実証実験を通して、市内での回収システムの構築と市民参加を促すことで、同市の目指すゼロカーボンシティとサーキュラーシティの実現への一歩となることが期待されている。

【プレスリリース】環境省「使用済衣類回収システム構築に関するモデル実証事業」に採択
【関連記事】循環商社のECOMMIT社が衣類回収ボックス利用調査。40代以上の女性の環境貢献意識高く
【関連記事】環境省、使用済製品などのリユースと使用済衣類回収のシステム構築に関するモデル実証事業の公募を開始
【関連記事】環境省、使用済み製品リユース自治体モデル・使用済み衣類回収システム構築モデルの実証公募採択事業を発表
(※画像の出典:株式会社ECOMMIT)