一般社団法人 日本チェーンドラッグストア協会は6月30日~12月31日の予定で、横浜市内のドラッグストア31店舗において日用品の空き容器の店頭回収の実証実験を実施する。
販売した商品の空容器の店頭回収に向けた共通のプラットフォーム構築を目的とする「JACDSサーキュラーエコノミープロジェクト」では、2021年10月に同協会の会員企業と主要日用品メーカーによる推進協議会を組織し、検討を進めてきた。
同実証の目的は、生活者に対するSDGs推進活動とサーキュラーエコノミーの普及啓発、および回収プラットフォーム構築に向けた回収の運用管理・回収後の再生品作成までの技術的な問題点などの課題の洗い出しだ。
対象商品は、シャンプー・ボディソープ・液体洗剤・柔軟剤などのボトルと詰替え用パウチなど。ボトルやパウチは軽く洗い乾燥させたものを回収箱に入れることを推奨している。ペットボトル・食品容器・チューブ、および塩素系・酸素系・発火性のある容器は対象外で、回収した製品は買い物カゴに再生する予定だ。
回収拠点は、下記のとおり。
青葉区:ヘルスケアセイジョーあざみ野店、トモズ青葉台店、トモズ江田店、トモズたまプラーザテラス店、ハックドラッグ美しが丘店
旭区:ココカラファイン鶴ヶ峰店
神奈川区:トモズ反町店、トモズ横浜ベイクォーター店
金沢区:ドラッグストアマツモトキヨシシティ能見台店
港南区:ドラッグストアマツモトキヨシ上永谷店、ハックドラッグ港南台店
港北区:トモズ菊名店、ドラッグストアマツモトキヨシ日吉箕輪店
瀬谷区:ウエルシア瀬谷阿久和西店、ウエルシア瀬谷三ツ境店、ハックドラッグ瀬谷店
鶴見区:ココカラファインLICOPA鶴見店、トモズ鶴見店
戸塚区:ウエルシア戸塚舞岡店、トモズ下倉田店、ドラッグストアマツモトキヨシ戸塚町店、ハックドラッグ戸塚店、ハックドラッグ戸塚上倉田店、ハックドラッグ戸塚汲沢店
中区:マツモトキヨシ横浜市役所店
西区:トモズ横浜岡野店
緑区:トモズ長津田店
南区:ココカラファイン井土ヶ谷店、セイジョー上大岡店、ドラッグストアマツモトキヨシ横浜前里町店、ハックドラッグ横浜南太田店
「共通の回収プラットフォームの構築」と「日用品リサイクルが当たり前の社会の実現」を目指すJACDSサーキュラーエコノミープロジェクトは、下記を主な検討テーマに設定している。スキーム全体の継続的なコスト低減シナリオ、スキームの回収量設定、生活者へのポイント還元、回収の運用管理(店舗従業員の役割)、その他プラットフォーム構築への課題である。同プロジェクトの推進協議会メンバーは次の通り。
- JACDS・SDGs推進委員会メンバー(五十音順):ウエルシアホールディングス株式会社、株式会社トモズ、株式会社マツキヨココカラ&カンパニー
- 日用品メーカー(五十音順):花王株式会社、P&Gジャパン合同会社、ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社、ライオン株式会社
- コーディネーター:テラサイクルジャパン合同会社
日用品の空き容器の資源循環を目指して消費者・日用品メーカー・小売りが共同で実施する同実証で多くの空き容器が回収され、実証で得られる考察をもとによりよい容器回収プラットフォームが構築されることが期待される。
【プレスリリース】“地球とともに健康に”JACDSサーキュラーエコノミープロジェクト(CEP)プラットフォーム構築へ向け6月末より実証実験を開始
【関連記事】九州サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ、使用済みプラ容器の回収実証実験を開始
【関連記事】花王とライオン、フィルム容器リサイクル実証実験の進捗を発表。計画の2倍の回収量を達成
*冒頭の画像の出典:一般社団法人 日本チェーンドラッグストア協会