株式会社JEPLANは10月25日、AxensとIFP Energies nouvelles(IFPEN)と連携し、Rewind® PETケミカルリサイクルプロセスの商用展開に向けた技術ライセンスの承認を得たことを発表した。三社は2020年に戦略的パートナーシップを締結し、メカニカルリサイクルの難しい廃ポリエチレンテレフタレート(PET)を対象としたケミカルリサイクルプロセスの開発に取り組んできた。フランス環境・エネルギー管理庁の支援も受け、2023年10月にはJEPLANの北九州響灘プラント(KHP)を改築・拡張。Rewind® PETの凖商用レベルの設備で約1年間のデモンストレーションを行い、技術の有効性が確認されたという。

Rewind® PETケミカルリサイクルプロセスとは、様々な使用済PETをリサイクルする技術だ。このプロセスでは、PETをグリコリシスで解重合し、添加剤や着色料を分離して高純度なBHETモノマー(ビス(2-ヒドロキシエチル)テレフタレート)を生成する。容易に再重合が可能となり、食品包装や化粧品業界からの高い需要が期待されている。

今回、プロセスの有効性が評価されたことで、ライセンサーであるAxensにより商用展開が承認。グローバルな顧客にライセンスが提供され、プラスチックの循環経済の加速に対する期待が高まっている。

JEPLANは2007年設立以来、PETケミカルリサイクル技術を基盤に資源循環を推進してきた。KHPでは年間1千トンの生産能力を持ち、さらには川崎市にある年間2万2千トンのペットリファインテクノロジープラントを買収。ケミカルリサイクル技術を活用し、使用済ペットボトル等から再生PET樹脂を製造・販売している。

【プレスリリース】JEPLANは、Axens・IFPENと共にAxensによるRewind® PET ケミカルリサイクルプロセスについて商用展開の承認を得たことを発表
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