東海旅客鉄道株式会社(以下、JR東海)・ジェイアール東海商事株式会社・ミズノ株式会社はこのほど、東海道新幹線の車両に使用したアルミをリサイクルした金属バットを共同開発し、現在予約を受け付けている。

バッドは小学校1~3年生用で、1400本をミズノ直営店とミズノ公式サイトにて10月14日から販売する。

ミズノ初となる同アルミリサイクルバットは、東海道新幹線再生アルミを約95%使用している。JR東海グループとミズノが発表した内容は、以下のとおり。

JR東海グループは、新幹線車両に使用されていたアルミから付着物を取り除き、高純度のアルミ合金のみを抽出する手法を開発(特許取得済み)し、アルミのマテリアルリサイクルを実現した。再生アルミは、アルミを新製する場合と比較して消費エネルギーとCO2排出量を97%削減し、環境負荷を軽減できる。加えて、新幹線車両に使用されていたアルミは強度が高いため、再生アルミは装飾だけでなく、建築材料や精密機械にも使用できる。

JR東海とミズノは、「夢を追いかける少年少女を応援していきたい」という思いをバットに込め、配色は新幹線カラーを再現した。1964年の開業以来、日本経済を支える多くのビジネスパーソンを運んできた東海道新幹線が、子供たちの夢や希望が詰まったバットとして生まれ変わる。

今後、JR東海グループとミズノは、新幹線デザインバットの品ぞろえや従来のバットの材料として商品展開の拡大を検討していくとともに、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいきたい考えだ。

一般社団法人日本アルミニウム協会によると、世界のアルミ需要は2050年までに50%以上増加すると予測されている。上述のように、再生アルミはアルミを新製する場合と比較して消費エネルギーとCO2排出量を97%削減し、環境負荷を軽減できることから、アルミのリサイクル率は高い。日本におけるアルミ原料のリサイクル材使用率は現在48%で、一般社団法人日本アルミニウム協会は2050年のリサイクル材使用率の目標を75%に設定している。

新幹線に使用されていたアルミをバッドに再生する同取り組みが、環境負荷削減に貢献するとともに、新幹線が有する高度な技術、再生技術および環境などへの子供たちの関心と憧れを創出する次世代へのバトンとなることに期待したい。

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*冒頭の画像の出典:ミズノ株式会社