埼玉県は4月4日、県内企業のサーキュラーエコノミー推進を目的とした4種の補助金制度の募集を開始した。対象は資源循環に配慮した製品開発や再資源化技術の高度化などで、いずれも県内に拠点を持つ事業者が対象。補助額は2,000万円が上限で、補助率は2分の1から4分の3とされている。応募は5月14日まで。

(1) 「サーキュラーデザインリーディングモデル構築支援補助金」では、製品設計を循環型に見直す企業を支援する。例として、解体しやすい設計や単一素材化、リサイクルしやすい素材への転換などが含まれる。

(2) 「食のサーキュラーエコノミー技術導入支援補助金」は食品製造工程で発生する食品残渣等を活用した新素材・新製品開発、アップサイクル、バイオマス発電のための設備導入を支援する。食品産業における廃棄物の再利用促進が狙いとされる。

(3) 「再資源化技術高度化支援補助金」は、廃棄物処理業者による再資源化設備の高度化を支援する。

(4) 「サーキュラーエコノミー型ビジネス創出支援補助金」では、複数の中小企業による連携型ビジネス創出を対象とし、新たな循環型事業の立ち上げを後押しする。

本取り組みは、産業労働部と環境部が連携して実施している。自治体が官民連携で主導する補助制度は、地域発の循環モデル形成に向けた一つの実証機会といえる。

【プレスリリース】県内企業のサーキュラーエコノミーを推進!-製品開発等の補助金4種の募集を開始します-
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