JR東日本グループは、エキナカ・駅ビルなどから排出される食品廃棄物をバイオガス化し、生み出された再生可能エネルギーをグループ内施設で利用する「電力リサイクルループ」を4月から順次実施する。

食品廃棄物の分別・収集・運搬・バイオガス化・再生可能エネルギーの活用に至る役割を同グループおよび関連会社21社が連携して担うことで電力リサイクルループを構築し、サーキュラーエコノミーを推進していく。

従来、廃棄物の排出事業者がこうした取り組みを実現するためには、分別の負担に加え、収集運搬事業者や処理事業者、小売電気事業者との個別の調整が必要だった。

同取り組みで連携するのは、食品廃棄物由来の再エネ電力を供給予定の施設としては7施設、また食品廃棄物の排出事業者である東日本旅客鉄道株式会社、株式会社アトレ、株式会社ルミネ、日本ホテル株式会社、仙台ターミナルビル株式会社、株式会社JR東日本クロスステーションなど計16社。

さらに収集運搬事業者として、株式会社JR東日本環境アクセスと東北鉄道運輸株式会社が、廃棄物処理事業者として株式会社Jバイオフードリサイクルと株式会社東北バイオフードリサイクルが、そして再エネ電力の供給事業者として株式会社JR東日本商事が加わる。

JR東日本グループは、グループ経営ビジョン「変革2027」で「ESG経営の実践」を掲げている。事業を通じて社会的課題を解決することで、地域社会の持続的な発展への貢献と持続可能な開発目標であるSDGsの達成を目指す。

【プレスリリース】JR東日本グループによる食品廃棄物の『電力リサイクルループ』推進~分別から再エネ活用までグループ全体で連携して取り組みます~
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