DesignFuture Japan株式会社は2023年1月から、世界最大(※)の建材見本マーケットプレイスである米国Material Bank®初の海外展開として、日本での運用実証事業を実施している。
米Material Bank®は、デザイナーが無料で見本を取り寄せ業務の効率化を実現することを目指し、複数ブランド横断検索・一括請求システムと確立された物流設備でサービス提供している。加えて、多くのメーカーの建材見本を一括発送することによる発送個数削減や、見本の再利活用による埋立および廃棄の削減など、環境負荷削減にも取り組んでいる。
持続可能な建材見本の流通プラットフォーム共創を目指し、同実証にはMaterial Bank® Japanのビジョンに賛同するデザイナー約3000人と約60社の建材メーカーが参加している。実証実施期間は約3カ月間で、主な検証内容は「メーカー・デザイナー間のコミュニケーション改善検証」「サービスのユーザビリティ検証」「デザイナーの業務効率化の検証」「環境負荷軽減についての検証」である。
米Material Bank®は「気候変動対策に関する誓約(The Climate Pledge)」に署名しており、2040年までのゼロカーボン達成を目指す。これまでに210トン以上の見本を再利活用し、埋立や廃棄を削減したと発表。Material Bank® Japanは、返品箱としても利用できる見本配送トレーを使用してサービスを展開している。
Material Bank® Japanは、実証事業期間中にシステムや運用の状況に合わせて参加デザイナーとメーカーを拡大して検証を進め、来春の正式公開を目指すとしている。2019年にサービスを開始した米Material Bank®は現在、取り扱いメーカー450社を有し、北米のみで10万人以上のデザイナーが利用。日本でのサービスも、3年以内に同規模に拡大したい考えだ。デザイナーの業務効率化と環境負荷削減への貢献が期待される同建材見本マーケットプレイスの今後が注目される。
※ DesignFuture Japan株式会社調べ
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*冒頭の画像は、Material Bank® Japanの使用イメージ(記事中の画像の出典:DesignFuture Japan株式会社)