株式会社パイロットコーポレーション（以下、パイロット）は、海洋プラスチックごみをリサイクルした再生樹脂を使った国内初の油性ボールペン「スーパーグリップG オーシャンプラスチック」を12月25日から発売する。使用する海洋プラスチックごみは、リサイクル事業を展開するテラサイクルジャパン合同会社が日本国内で回収したものである。

同ボールペンは、ボディの一部に海洋プラスチックごみをリサイクルした再生樹脂を使用している。その他のパーツにもリサイクル材を使用しており、消耗部分を除いた全プラスチック重量中の74%が再生材で構成される、エコマーク認定商品およびグリーン購入法適合商品だ。

ベースとなる「スーパーグリップG ノック式」はパイロットの油性ボールペンの定番商品であり、グリップ感と書き味が際立つ、細軸や軽量ボディが特長で、幅広い層に使用されている。同社は、海洋プラスチックごみをリサイクルした再生樹脂を筆記具素材として使用することで、海洋プラスチックごみ由来のリサイクル材の活用を広げ、流通を促進し、回収の推進および削減に協力していく。


スーパーグリップG オーシャンプラスチック ¥110（税込）（出典：株式会社パイロットコーポレーション）

パイロットは、環境負荷低減と循環型社会の実現に向け、これまでも製品を通じてリユースやリサイクルなど資源の再利用を推進することで、限りある資源の有効活用に取り組んできた。さらに、2020年4月にテラサイクルとの協働を開始し、社内で使用済み筆記具を回収してリサイクルするプログラムを実施することで、筆記具の廃棄量削減を通じたプラスチックごみ問題に対する取り組みも進めている。欧州市場でも同時期に、海洋プラスチックごみをリサイクルした再生樹脂を使った油性およびゲルインキボールペン「B2P（Bottle to Pen）」シリーズの発売を予定しており、海洋プラスチックごみ削減への取り組みを同社グループの活動として世界的に展開している。同社は、「書く、を支える。」企業として、企業活動を通じて環境負荷を可能な限り低減し、地球環境保護への配慮を重要な経営課題の一つと位置付け、循環型社会の実現に向けた取り組みをさらに強化していく意向だ。

なお、「スーパーグリップG オーシャンプラスチック」は、全国有名文具店・百貨店・量販店で販売される。

【プレスリリース】油性ボールペン『スーパーグリップG　オーシャンプラスチック』発売
（冒頭の画像は株式会社パイロットコーポレーションより引用）