スウェーデンの自動車大手ボルボ・カー・グループ(以下、ボルボ)はこのほど、コンサルタント会社の英The Future Laboratoryと共同でレポート「The Rise of Conscious Design」を発行した。
多くの調査に加えて、同レポートはアパレル企業や非営利団体、および家具・備品メーカーなど、さまざまな業界のオピニオンリーダーのインタビューや洞察をもとに作成された。持続可能な高級素材の未来を探った同レポートの結論と洞察は、素材の未来に関するボルボのビジョンを多くの点で反映しているとしている。
同レポートの発表と同時に、ボルボは完全にレザーを排除した最初のモデル「C40 Recharge」を新発売した(日本では今秋発売予定)。ボルボは2030年までに完全な電気自動車のみを提供し、すべての車においてレザーを使用しないことを目標としている。この目標達成に向けて、多くの高品質素材を持続可能な調達先で確保するべく積極的に取り組んでいるとしている。
2040年までに完全な循環型事業を実現するという目標を掲げるボルボは、2025年までに新車に使用する材料の25%をリサイクル素材・生物由来の素材にすることを目指している。インテリア・オプションにおいてもレザーの代わりに、リサイクル素材・生物由来の素材から作られた高品質のサステナブル素材などを提供する意向だ。
この記事は、Circular Economy Hub 会員専用記事となります。
会員種別と特典
クリューガー量子
クリューガー量子(くりゅーがー りょうこ)ドイツ在住、ハイデルベルク市公認ガイド。土木工学を学び日本で土木技術者として働いた後、メキシコでスペイン語を習得、日西通訳として自動車関連企業で働く。2003年に渡独。専門分野:ドイツのサーキュラーエコノミー関連政策・企業動向、企業現地視察サポート、建設業界のサーキュラーエコノミー移行。個人ブログ:http://ameblo.jp/germanylife10/ 。(この人が書いた記事の一覧)