楽天グループ株式会社と楽天ヴィッセル神戸株式会社は、2023シーズンの「ヴィッセル神戸」ホームゲーム3試合において実施した、資源の調達から廃棄までの循環性(サーキュラリティ)に関する外部調査「サーキュラリティ評価」の結果を公開した。
サーキュラリティ評価は、WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)に加盟する30のグローバル企業により策定された「CTI」(Circular Transition Indicators、 サーキュラー移行指数)をもとにした、企業の取り組みにおける資源の循環性を測定するための評価方法。楽天とヴィッセル神戸の調査は、資源循環プラットフォームサービスの開発・運営や資源循環コンサルティング事業を展開するレコテック株式会社により行われた。
2023年のホームゲーム3試合における資源調達(インフロー)から廃棄(アウトフロー)までの一連の流れを、項目ごとに数値化している。そのうえで、調達した資源全体に対し再生可能な資源の割合を示す「サーキュラー・インフロー率」と、排出した資源全体に対し再生可能な資源が実際に回収された割合を示す「サーキュラー・アウトフロー率」を算出する。そして、これらの加重平均により全体の循環性を数値化した「マテリアル・サーキュラリティ率」を算出した。
評価結果は、サーキュラー・インフロー率61%、サーキュラー・アウトフロー率73%、マテリアル・サーキュラリティ率が66%。それぞれの評価に寄与する取り組みとして、2023シーズンのホームゲームでは、再生可能エネルギーの導入によるCO2排出量の削減やLED照明の導入による省エネ化を実施した。また、ごみを分別して収集する「ECO STATION by Rakuten」を「ノエビアスタジアム神戸」の場外エリアに設置し、分別の啓発活動とリサイクルの推進に取り組んだ。
2024シーズンのホームゲームでは、これらの活動を継続したうえで、「ECO STATION by Rakuten」にて回収した生ごみの堆肥化やペットボトルキャップのリサイクルや、「ECO STATION by Rakuten」のスタジアム場内エリアへの導入を行う予定。
楽天は企業活動の一環として「Green for Future」を掲げている。2023年には、冠協賛した東北楽天ゴールデンイーグルスの「楽天スーパーナイター」や、ヴィッセル神戸の「Rakuten SUPER MATCH」で排出されるCO2について、カーボン・オフセットを実施している。
楽天とヴィッセル神戸は本取り組みの結果をもとに、明治安田J1リーグホーム開幕戦となる3月2日(土)より、「AFCチャンピオンズリーグ」を除く2024シーズンホームゲームでのサステナビリティ関連の取り組みを推進する。
【プレスリリース】楽天とヴィッセル神戸、2023シーズンのホームゲーム3試合における資源の循環性に関する外部調査「サーキュラリティ評価」の結果を公開
【参照記事】サーキュラリティ評価の取り組み
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(※画像の出典:楽天グループ株式会社、楽天ヴィッセル神戸株式会社)