サントリー食品インターナショナル株式会社(以下、サントリー)は2月3日、東播磨の2市2町(兵庫県高砂市、同加古川市、同加古郡稲美町、同加古郡播磨町)と、使用済みペットボトルを新たなペットボトルへ再生する「ボトルtoボトル リサイクル事業」に関する協定を締結した。

東播磨2市2町は、廃棄物の適正処理や東播磨の豊かな環境資源の保全に力を入れ、住民・行政・事業者が三位一体で取り組む「循環型社会」の実現を目指している。サントリーは、グループとして2019年5月より「プラスチック基本方針」を掲げ、2030年までにリサイクル素材と植物由来素材に100%切り替え、化石由来原料の新規使用ゼロの実現を目指している。東播磨2市2町とサントリーの環境保全への姿勢が一致し、今回の協定締結に至った。

同協定に基づき、東播磨2市2町とサントリーは、市民・町民が分別した使用済みペットボトルを回収・再生して新たなペットボトルに生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」水平リサイクルを4月1日より開始し、域内工場で製品にして、東播磨エリアに出荷・還元する。複数自治体と企業が連携して、「ボトルtoボトル」リサイクルに取り組むことや、同スキームで生み出されたリサイクルペットボトルを域内事業者が製造し地域へ出荷・還元することは、国内初の取り組みとなる。

(出典:サントリー食品インターナショナル株式会社)

サントリーグループは「水と生きる」を「Promise/社会との約束」に掲げ、「自然環境の保全・再生」、「環境負荷低減」に加え、次世代に向けた環境教育「水育」などを長年展開してきた。2011年には協栄産業株式会社と共同で、国内飲料業界で初めてペットボトルの「ボトルtoボトル」リサイクルシステムを構築し、さらに「FtoPダイレクトリサイクル技術」を開発して、リサイクルペットボトルを積極的に導入してきた。2025年までに国内清涼飲料事業における同社全ペットボトル重量の半数以上に再生ペット素材を使用していくことを目指してきたが、2020年には26%を達成し、2022年には50%以上の目標を前倒しで達成できる予定だ。今回の協定締結により、「ボトルtoボトル」の水平リサイクルをさらに強力に推進し、循環型社会の実現に向けた地球環境の保全活動を一層強化していく構えだ。

【プレスリリース】全国初!東播磨2市2町×サントリー ペットボトルの「ボトルtoボトル リサイクル事業」に関する協定を締結