スウェーデンに本拠を置く技術・建築コンサルタント会社のSwecoはこのほど、報告書「Building the future through circular data(循環型データによる建設の未来)」を刊行した。
同報告書は、コスト削減・新規制との整合・グリーン資金調達を進めながら、建物を循環型に建設・アップサイクル・改修・再建設・管理する方法を提示した。加えて、建物を材料消費者からマテリアルバンクに変換するべく、解体のためのマッチングやTwinfinity(Swecoが開発した、建物内の循環型資産管理のためのデジタルツインツール)などのべストプラクティスを紹介した。
Swecoが同報告書を刊行した背景は、建設業界による大きな環境負荷だ。現在、建設業界で発生する廃棄物は欧州で年間約4億トンにのぼり、建設業界は世界の排出量の約40%を占めている。気候変動・新規制・バージン材のコスト増加により、建設業界はこれまでのリニア型経済からサーキュラーエコノミーへ移行するべきだとしている。同報告書の概要および見解は、以下のとおり。
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クリューガー量子
クリューガー量子(くりゅーがー りょうこ)ドイツ在住、ハイデルベルク市公認ガイド。土木工学を学び日本で土木技術者として働いた後、メキシコでスペイン語を習得、日西通訳として自動車関連企業で働く。2003年に渡独。専門分野:ドイツのサーキュラーエコノミー関連政策・企業動向、企業現地視察サポート、建設業界のサーキュラーエコノミー移行。個人ブログ:http://ameblo.jp/germanylife10/ 。(この人が書いた記事の一覧)