公益財団法人 東京都環境公社は4月1日、東京サーキュラーエコノミー推進センターを開設した。都民と事業者などに対する持続可能な資源利用についての情報発信や具体的な取り組みの支援を通じて、サーキュラーエコノミーへの移行に貢献していくことを目指す。

東京都環境公社は快適な都市環境の創造と持続可能な都市「東京」を目指し、「スマートエネルギー」「自然環境」「資源循環」「東京都環境科学研究所」「環境学習」の事業分野で取り組みを実施している。「資源循環」分野では、東京の持続可能な循環型社会の形成と公衆衛生の向上に向け、以下の事業をはじめとする適正処理と3R推進に取り組んでいる。

  • 産業廃棄物関連講習会・セミナー:事業者・処理業者向けに、産業廃棄物の適正処理に関する講習会やセミナーを開催している
  • 東京都の資源循環分野などにおける国際協力事業:東京都の資源循環分野などにおける国際協力・国際プロモーションとして、海外の都市を対象に東京都の環境政策に関する情報発信・ワークショップ・研修・都内施設見学受け入れなどを実施している
  • TOKYO海ごみゼロアクション:東京の海に新たなプラスチックごみを流出させないよう、東京の海ごみ問題を都民に広く啓発し、海ごみや河川ごみの清掃活動への参加につなげる「TOKYO 海ごみゼロアクション」を実施している
  • 3Rアドバイザー事業:オフィスビルなどから排出される廃プラスチックなどの事業系廃棄物について、3Rを促進するべく区市町村などと連携し、3Rアドバイザーが助言している
  • プラ製容器包装など・再資源化支援事業:容器包装リサイクル法とプラスチック資源循環促進法に基づき、都内の区市町村が実施するプラスチックの分別収集の経費の一部を補助している
  • 電子マニフェスト普及促進事業:電子マニフェストの普及を通じてデジタルトランスフォーメーション推進と排出事業者責任の徹底を図るため、電子マニフェスト導入を支援するアドバイザーを育成し、東京都名義で認定している

なお、公的試験研究機関である東京都環境科学研究所は、東京の環境実態の把握・環境施策の検討・効果検証など、都の環境行政の展開に必要な調査・研究を実施し、都や都民に科学的知見を提供している。

【参照サイト】東京サーキュラーエコノミー推進センター
【参照サイト】公益財団法人 東京都環境公社