サントリーホールディングス株式会社とサントリービバレッジ&フード株式会社は8月19日、使用済みペットボトルのリサイクル技術「FtoP®ダイレクトリサイクル技術」(以下、FtoP技術)を東南アジアの回収環境に合わせて開発し、2028年よりタイで100%リサイクルペットボトルの製造を開始すると発表した。製造したリサイクルペットボトルは、同国で販売する商品容器へ順次導入する。

FtoP技術は、回収したペットボトルをフレーク状に粉砕・洗浄し、高温で溶解、ろ過した後に直接プリフォームを製造するマテリアルリサイクル手法で、「Flake to Preform」の略称である。協栄産業株式会社と日本国内で商標登録済みとなっている。サントリーグループが協栄産業など3社と共同で開発したリサイクル技術であり、化石由来原料を新たに使用する場合と比べCO2排出量を国内試算で約70%削減できるとしており、国内では2018年から導入されている。東南アジアでの導入は今回が初めてとしている。


FtoP技術における使用済みペットボトルの再生プロセス

本取り組みにあたり、岩谷産業株式会社とIndorama Ventures PCLは2026年7月、FtoP技術を活用したプリフォームを製造する合弁会社Indovida (Thailand) Limitedを設立した。製造能力は年間約4億本分を予定し、全量をサントリーグループのSuntory Pepsico Beverage Thailand(以下、SPBT)に納入する。SPBTは納入されたプリフォームを2028年以降、販売する商品容器に順次導入する。

国内で導入しているFtoP技術は、使用済みペットボトルを一定水準以上の品質で安定的に回収できることを前提としている。そのため、同様の仕組みのない国・地域では、技術工程内で日本と同等の品質を担保し、リサイクルペットボトルの安全性を確保する必要があった。今回の取り組みでは、サントリーホールディングスが企画を担当し、機器メーカーのNGRおよびHuskyと連携して技術開発を行い、原料となる使用済みペットボトルの選別基準や除染工程を最適化することで、タイの回収品質に合わせた形でFtoP技術を導入するとしている。サントリーグループは、タイでの実用化を起点に、FtoP技術の東南アジア各国への導入を目指すとしている。

サントリーグループは2011年より「ボトルtoボトル」水平リサイクルに取り組み、使用済みペットボトルの回収・選別の仕組みや品質管理体制を構築してきた。グループでは、グローバルで使用するペットボトルをリサイクル素材あるいは植物由来素材等へ切り替え、化石由来原料の新規使用をゼロにすることを目指すとしている。

【プレスリリース】「FtoP®ダイレクトリサイクル技術」をタイで導入へ
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※冒頭・文中の画像はプレスリリースから引用。冒頭の画像は、タイで導入する「FtoP®ダイレクトリサイクル技術」設備のイメージ。