飲料世界大手コカ・コーラ社はこのほど、植物由来プラスチックを100%使用し(キャップとラベルを除く)、商業規模の製造技術を用いた同社初となる飲料用ボトルのプロトタイプを発表した。
世界で最もリサイクルされているプラスチックであるPETは、約30%のモノエチレングリコール(MEG)と約70%のテレフタル酸(PTA)の2つの分子から構成される。同社が2009年に発売したPETボトル「プラントボトル」には、サトウキビなどの植物由来原料を30%使用したMEGが含まれているが、PTAは石油由来のものが使用されている。プラントボトルは、従来のPETと同様の外観・機能・リサイクル性を備えているが、地球と地球資源に与える影響は従来のPETよりも小さいとしている。
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廣瀬 優香
大学時代にベトナムとカンボジアで行った教育関連の活動をきっかけに、国際協力や環境問題に興味を持つ。大学在学中は化学を専攻し、バイオマスプラスチックについて学ぶ。メーカー勤務ののち、現在はライター・翻訳者として活動。個人ブログ:旅好きのひとりごと https://international-blog.com/