株式会社エアークローゼットはこのほど、同社が参画した環境省「令和4年度デジタル技術を活⽤した脱炭素型資源循環ビジネスの効果実証事業」にて、ファッションレンタルサービスの脱炭素・資源循環の推計効果を公表した。

同事業は、「令和4年度デジタル技術を活⽤した脱炭素型2Rビジネス構築等促進に関する実証・検証委託業務」において実施された。

月額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」を運営する同社は、事業活動を通じて洋服を循環させる基盤を構築し、⾐服廃棄ゼロを実現している。

今回の効果実証では、2つのモデルを比較した。基本シナリオモデル「すべての⾐服をユーザーが保有し、使⽤後は可燃ごみとして廃棄する」と、ファッションレンタルモデル「基本シナリオモデルより少ない⾐服をユーザーが保有し、『airCloset』で⾐服をレンタル(シェアリング)する」である。

衣服レンタル時の配送による環境負荷も考慮した推計では、ファッションレンタルモデルは基本シナリオモデルと比較して、CO2排出を19%削減し、廃棄物排出を27%抑制するという結果が得られた。

CO2は、⾐服の原料調達段階と⽣産段階で多く排出される。シェアリングを通じてユーザーによる⾐服の購⼊・保有が抑制されることで、⾐服の⽣産量が削減され、CO2排出量が大きく削減される。廃棄物排出量に関しても、⽣産量削減によって原料調達段階と⽣産段階での⼯程および使⽤済み⾐服の廃棄量が削減されることが見込まれる。加えて、リサイクル増加により焼却処分削減も⾒込まれたとしている。

環境省によると、廃棄された洋服の約95%は焼却・埋め⽴て処分され、その量は年間約48万トンにのぼるなど、アパレル業界は大きな環境負荷が指摘されている。業界の環境負荷削減に向け、フランスでは2022年1月から衣料品の売れ残り製品の埋め立てと焼却が禁止されている。欧州理事会も2023年5月、売れ残りの繊維製品の破棄防止を求める見解を示した。今回、衣服レンタルがCO2と廃棄物の排出量を削減するとの検証結果が得られたことで、エアークローゼットが展開する衣服のシェアリングをはじめとする循環型の取り組みが加速していくことが期待される。

【プレスリリース】環境省実証事業による、ファッションレンタルサービスの脱炭素・資源循環効果を公開 “サーキュラーファッション”を推進するエアークローゼットが、環境省「デジタル技術を活用した脱炭素型資源循環ビジネスの効果実証事業」に参画
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*冒頭の画像の出典:株式会社エアークローゼット