英エレン・マッカーサー財団が主導するジーンズのサーキュラーエコノミー化を目指すイニシアチブ「The Jeans Redesign」に4月21日、米ラングラーなど17のジーンズブランドが加盟した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行で甚大な影響を受けているアパレル業界にあっても、サーキュラーエコノミーへの取り組みが停滞していないことを裏付けるものだ。
The Jeans Redesignは、同財団が同じく推進するアパレル業界向けのイニシアチブ「Make Fashion Circular」から始まったもの。同イニシアチブは、衣服の耐久性や原材料の健全度、リサイクルやトレーサビリティへの可能性について最低限守るべきガイドラインを設けている。
The Jeans Redesignのガイドラインはサーキュラーエコノミーの原則に基づいて作成されており、ジーンズの耐久性を高め、容易にリサイクルでき、環境や縫製工場の従業員に配慮した形で製作されるよう促している。The Jeans Redesignにはこのほか、アイシクルやバナナ・リパブリックといった有名ブランドも参加している。
The Jeans Redesignは2019年末にかけて対象を生地工場にまで広げており、参加する工場はすでにイニシアチブへの参加契約を終えた。ただ、参加受付を締め切った後も、ガイドラインを適用したいと考える工場などは、オンラインからガイドラインを入手できるようになっている。
木村 麻紀
環境と健康を重視したライフスタイルを指すLOHAS(ロハス)について、ジャーナリストとしては初めて日本の媒体で本格的に取り上げて以来、地球環境の持続可能性を重視したビジネスやライフスタイルを分野横断的に取材し続けている。サーキュラーエコノミー(CE)における関心領域は、CE×社会包摂的まちづくり、CE×教育など。SDGs.tv公認ラーニングコーチ。
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