地域の情報サイト「ジモティー」を運営する株式会社ジモティーは12月4日、青森県弘前市とリユースに関する協定を東北地方で初めて締結し、市の広報物などでリユース活動の促進に向けた啓発活動を行うことを発表した。

同社は、弘前市民にジモティーの利用を促すことでリユース意識の向上を図り、ごみの減量を目指す。また、持続可能な社会の実現を目標として、自治体と連携したリユース促進を強化していく意向だ。2020年12月4日現在の啓発活動の内容は、以下の通りだ。

  • 公式HPでのジモティーの紹介
  • ごみ収集アプリでのジモティーの紹介
  • 弘前市の広報誌「広報ひろさき」でのジモティーの紹介
  • ごみ減量啓発広報誌「なごみ生活」でのジモティーの紹介

「地域の今を可視化して、人と人の未来をつなぐ」を経営理念とする同社は、地域情報サイト「ジモティー」を運営している。現在、月間1,000万人以上の利用者がおり、近年注目を集めているリユース分野においても、大型家具や家電を中心に、必要なモノを必要な人へ届ける場を提供している。

弘前市では「弘前市一般廃棄物処理基本計画」にて、1人1日当たりのごみ排出量減少のための具体的な目標を掲げており、環境負荷を低減することで持続可能なまちづくりを進めている。ごみ減量を実現するための施策として、市民同士で不要品の譲渡を斡旋する「ひろさきリユース促進掲示板」の運営や、衣類のリユースを推進するため「衣類回収ボックス」の設置などに取り組んでいるが、最近では1人1日当たりのごみ排出量が県内平均を大きく上回るなど、市民のリユース意識をこれまで以上に啓発することが必要となっていた。

今回の協定締結は、地域の中でのリユース活動を促進したいという市のニーズと、同社の理念が一致し実現に至った。今後はリユース活動の促進に向けた啓発活動だけでなく、同社を通じてごみ減量に関する実証事業などを実施していく予定だ。

なお、同社はごみ削減やリユース促進に意欲のある、全国の自治体からの問い合わせを受け付けており、2020年12月4日現在、以下の7つの自治体と提携している。

  • 北海道:北見市、羅臼町、紋別市
  • 青森県:弘前市
  • 東京都:国立市
  • 埼玉県:さいたま市
  • 愛知県:半田市

【プレスリリース】循環型社会の実現に向け青森県弘前市とリユースに関する協定を締結