コクヨグループでEコマースサービスを提供する株式会社カウネットはこのほど、事業所の使用済みクリヤーホルダーを回収・再資源化するサービス「カウネットLoopla(ループラ)」の実証実験を東京23区内の大手法人を対象に開始した。

事業所向け通販においてクリヤーホルダーを販売しているカウネットは、「販売事業者としての責任」を果たすべく、クリヤーホルダーの再資源化とプラスチック製品の廃棄削減に貢献したい考えだ。

同実証が掲げる取り組み目標は、「マテリアルリサイクル製品を開発し、使用済みプラスチック製品の用途の多様化に貢献すること」と「事業所におけるリサイクル活動を支援し、従業員の環境意識を高め、持続可能な社会の実現に向けた資源循環活動を醸成すること」だ。

実証の概要は、以下である。実証の目的は、「回収作業における課題抽出と確立」「配送品質の検証目的」「再生原料を使用した容器の再成型と評価」「商品化への検討」「運営コストの検証」の5つ。回収と輸送は、コクヨサプライロジスティクス株式会社が担当する。実証実施予定期間は5月1日~6月末で、対象商品は使用済みクリヤーホルダー(下図参照)。対象企業は東京23区内に拠点を持つ「べんりねっと」サービス利用顧客で、本格サービス開始時には対象地域・対象企業の拡大を予定している。

回収対象の製品

【プレスリリース】プラスチック資源リサイクルサービス「カウネットLoopla(ループラ)」回収実証実験を東京23区内で開始
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*記事中の画像の出典:株式会社カウネット