日本環境設計株式会社の子会社であるペットリファインテクノロジー株式会社と京都市はこのほど、2022年4月に開始する「ボトルtoボトル リサイクル事業」に係る協定を締結した。

京都市は2021年3月、持続可能な循環型社会の実現を目指すため「京(みやこ)・資源めぐるプラン」を策定した。その施策として、市民から資源ごみとして回収した使用済みペットボトルを再びペットボトルとして再生利用する「ボトルtoボトル リサイクル事業」を2022年4月に開始する。自治体が回収した使用済みペットボトルをボトルtoボトルとして循環させる事業としては、国内最大規模(年間約3,000トン)を予定している。

同事業では、ペットリファインテクノロジー株式会社が有するケミカルリサイクルにより、使用済みペットボトルを石油由来のPET樹脂と同等品質の原料に再生して水平リサイクルを実現させ、資源の再利用と石油由来のバージン材の使用削減につなげるとしている。同時に、京都市民のリサイクル意識向上に向けた啓発活動にも取り組んでいく意向だ。

清涼飲料業界の業界団体である一般社団法人全国清涼飲料連合会は2021年4月、清涼飲料業界として2030年までに「ボトルtoボトル」の比率50%を目指すことを宣言した。これらの動きを受け、現在さまざまな組織が取り組みを実施している。サーキュラー都市への移行に向けて取り組みを積極的に進める京都市と、国内外の組織とともに使用済みPETの循環事業を実施する日本環境設計株式会社が共同推進する同事業の展開が期待される。

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*冒頭の画像の出典:日本環境設計株式会社