国土交通省港湾局は、サーキュラーエコノミーの実現に向け、「循環経済拠点港湾(サーキュラーエコノミーポート)」の募集を開始した。港湾を中核とした物流システムの構築により、広域的な資源循環の促進を図る狙いだ。今回の制度では、循環資源の流通を支える拠点として港湾の役割を強化する。

国土交通省によると、サーキュラーエコノミーポートとは、循環資源の流動・種類の増大、小口の循環資源の輸送ニーズへの対応、周辺環境や他の貨物への影響を防止するための対策など、サーキュラーエコノミーを巡る様々な社会的要請に取り組む港湾だと定義されている。港湾管理者、リサイクル関連企業、物流事業者、関係省庁など、多様な主体と共に連携するとしている。

選定は、港湾管理者からの申請に基づき実施される。募集は2026年3月27日に開始され、締切は6月30日。7月に審査を行い、8月上旬に選定結果を公表する予定だ。

                      国土交通省のHPより引用

制度創設の背景には、サーキュラーエコノミーへの移行に伴う資源循環の広域化がある。分別収集や再資源化の進展により、循環資源の種類や流通量は今後さらに増加すると見込まれており、これに対応した効率的な物流ネットワークの構築が求められている。

国交省はこれに先立ち、有識者による検討会を設置し、循環経済拠点港湾のあり方を整理。一定の貨物量が見込まれることや、リサイクル施設の集積、小口輸送や共同輸送への対応、環境配慮などを選定の基準として示している。

また、従来のリサイクルポートについても、サーキュラーエコノミーポートへの移行を通じて機能の高度化を図る方針だ。

港湾を核とした資源循環インフラの整備は、産業競争力の強化と環境負荷低減の両立に向けた鍵となる。今回の取り組みは、日本における循環経済の基盤整備を加速させる動きとして注目される。

【プレスリリース】サーキュラーエコノミーポートを初めて募集します!
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