パタゴニア日本支社は9月5日、世界初となるリジェネラティブ・オーガニック認証を取得した「オーガニックパスタ」3種を、パタゴニア プロビジョンズ製品として発売する。この認証は、土壌、家畜、農場従業員に至るまで農場のシステム全体が健全であるように保護する認証で、環境保全に配慮した厳格な農業規格である。

同社は研究を重ね、気候危機に対応するためには健全な土壌作りが重要だと認識。リジェネラティブ・オーガニック認証に基づく農法は、従来型農法と比べて二酸化炭素の排出を減らし、気候危機に立ち向かう有効な手段としている。

パタゴニア プロビジョンズは、環境保護に加え、味覚や栄養面でも高いクオリティを持つ製品の提供を目指している。今回のオーガニックパスタは、多年生穀物「カーンザ」を使用。カーンザは根が深く、土の奥深くから栄養分を吸収し、土壌や環境保全への効果が期待される。また、ニューヨークのパスタ専門工場でイタリア伝統の製法を取り入れて製造。一般的なパスタの8倍以上の食物繊維を含み、1食分で成人の1日の推奨量の28%を摂取できるという。

パタゴニアは、環境保全とビジネスの両立を図り、B Corp認証や「1% for the Planet」など、環境負荷の少ない事業モデルを実践している。創業者イヴォン・シュイナード氏は、「パスタのような日常の食品を正しく作ることで、地球に良い影響を与え、結果的に我々すべてに利益をもたらすモデルに向かって進むことができる」と述べている。

【プレスリリース】パタゴニア プロビジョンズより、世界で初めてリジェネラティブ・オーガニック認証を取得したパスタを新発売
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(※画像の出典:パタゴニア日本支社)