パソコンレンタルサービス「レンタルマーケット」を運営する株式会社SSマーケットは4月24日、東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻木見田研究室とサーキュラーエコノミーに関する研究を推進すると発表した。

SSマーケットは2012年3月に設立。東京都八王子市に本社を置き、レンタルマーケットの運営のほかLCM(IT運用管理)サービス、ドローンのレンタルサービスなどを手掛けている。今回開始した共同研究では、PCリユース事業における環境性・経済性評価に関するシミュレーション技術の開発が目的。ターゲットセグメントの決定や、製品調達、価格設定などを支援するためのシミュレーション技術開発に取り組む。

PCリユースの課題として、日本では情報漏洩を懸念し、再利用が可能な状態でもPCを破棄するケースが多く見られ、循環型経済の考え方がまだ一般的ではないと同社は指摘。サーキュラーエコノミーや製造業のサービス化などの多数の研究を行っている木見田研究室と共同研究を行うことによって、学術的な観点からもPCリユース事業の環境的な重要性を明らかにしたい意向だ。

研究において、同社はシミュレーションモデルの構築に必要なデータの提供と、プログラムの分析を行うための共同研究員の派遣を行う。

同社と共同研究を行う木見田康治特任准教授は、2011年首都大学東京大学院システムデザイン研究科博士課程を修了。日本学術振興会特別研究員(PD)、東京理科大学工学部第二部助教授、東京都立大学システムデザイン学部助教授、東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻・特任講師を経て2024年より現職。主にサーキュラーエコノミー、製造業のサービス化、サービス工学、設計工学の研究を行っている。

木見田氏は「サーキュラーエコノミーでは製品を価値の高い状態で循環させることが重要。本研究では、新品・中古PCのリユース、レンタル事業を題材に、顧客や企業の合理性を満たしながら、資源効率を高めるビジネスのあり方を追求する」とコメントしている。

【プレスリリース】SSマーケット、東京大学大学院工学系研究科 木見田研究室とサーキュラーエコノミーに関する研究を推進
【参照記事】SSマーケット、法人向けにリファービッシュPCサブスクサービスを提供!
【参照記事】東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻 木見田研究室
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