世界経済フォーラム(以下、WEF)は1月11日、グローバルリスク報告書2022年版を刊行した。グローバルリスク報告書は2006年から発行されており、今回は17版となる。

同報告書は、最新のグローバルリスク意識調査(GRPS)の結果を示し、現在の経済的・社会的・環境的・技術的緊張から生じる主要なリスクを分析した。124カ国の重大なリスクを特定した国家レベルのリーダー12,000人以上の見解を含む同報告書は、「今後10年間の深刻なグローバルリスク」上位10位として以下を発表した。

  • 1位:気候変動への適応(あるいは対応)の失敗
  • 2位:異常気象
  • 3位:生物多様性の喪失
  • 4位:社会的結束の侵食
  • 5位:生活破綻(生活苦)
  • 6位:感染症の広がり
  • 7位:人為的な環境災害
  • 8位:天然資源危機
  • 9位:債務危機
  • 10位:地経学的対立


(出典:世界経済フォーラム)

その他、下記のような見解が示された。

  • 長期の上位リスクは気候変動関連で、短期の上位リスクは社会的分裂・生活破綻の危機・メンタルヘルスの悪化である
  • 多くの有識者は、今後3年間の世界的な回復は不安定で不均衡なものになると考えている
  • 有識者によるグローバルリスク意識調査(GRPS)によると、回答者の6人に1人のみが楽観的で、わずか10人に1人が世界経済の回復が加速すると回答している
  • サイバーセキュリティ・宇宙開発競争・無秩序な気候変動対策・移民の圧力のリスクを効果的に管理するためには、世界的協調が必須である

新型コロナウイルス感染症の影響

  • 世界経済は2024年までに、新型コロナウイルス感染症蔓延がなかった場合よりも2.3%縮小すると予想される(同報告書作成時点)
  • 新型コロナウイルス感染症蔓延による経済的影響は、労働市場の不均衡や保護主義、デジタル・教育・スキルの差を拡大させている
  • 社会的結束の侵食は、G20のアルゼンチン・フランス・ドイツ・メキシコ・南アフリカを含む31カ国での短期的な脅威の上位である。パンデミック前より5,100万人多くの人が極度の貧困状態で生活すると予測され、社会で二極化と憤りが増大するリスクがある

気候変動対策

  • 炭素集約型産業への依存を続ける国は競争優位を失うリスクがあるが、現在多くの雇用を提供している同産業からの移行は、経済的不安・失業者数・社会的および地政学的な緊張を高めると予測される
  • 急速な環境政策の採用は、自然に負荷をかける可能性がある
  • 社会的影響が不明瞭な移行は国内外の不平等を悪化させ、地政学的摩擦を高めると考えられる
  • 技術的・経済的・社会変化の複雑さ・現在の不十分な取り組みを考慮すると、2050年までのネットゼロ実現に向けた移行は無秩序になる可能性がある
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