オフィス向け用品などの通信販売を展開するアスクル株式会社(以下、アスクル)は2月24日、長崎県対馬市と「SDGs連携協定」を締結した。対馬市におけるサーキュラーエコノミー活性化や海洋プラスチックごみ対策に関して連携・協働を促進する。

同協定は、SDGs未来都市2020に選定されている対馬市と「資源循環型プラットフォームの実現」を重要課題に掲げるアスクルが、双方の知見と技術を有効活用し、対馬市が抱える海洋プラスチックごみへの対応などで協力・連携することを目的とする。アスクルは同協定締結を通じて、共創によるイノベーションでSDGsへの取り組みを強化し、サーキュラーエコノミーによる地域活性化と地方創生実現を進めていく意向だ。同協定の内容は、以下のとおりである。

1.サーキュラーエコノミーの活性化

  • 対馬市内で回収した海洋プラスチックごみを加工した再生樹脂による商品開発・販売を検討する
  • アスクルのステークホルダーを巻き込み、対馬市におけるサーキュラーエコノミー活性化の取り組みを検討する

2.海洋プラスチックごみ対策の推進

  • 対馬市の海洋プラスチックごみ回収を支援する(商品売上を通じた寄付)
  • 対馬スタディツアーを通じ、対馬で回収された海洋プラスチックごみを再利用する
  • 企業・団体の創出に協力し、ごみのリサイクル率や回収量増加促進に協力する

アスクルは2020年12月に同社の活動指針となる「サステナビリティ基本方針」を策定し、中長期的に取り組むべき重要課題を特定した。その重要課題の一つである「資源循環型プラットフォームの実現」において、対馬市のSDGs未来都市計画における取り組みとの共通点が多いことから、対馬市との包括的連携により双方の取り組みを促進できると考え、今回の協定締結に至った。

対馬市とアスクルは同協定締結の最初の取り組みとして、寄付金付きレジ袋を開発・販売し、レジ袋の売上の一部を対馬市に年2回寄付することを予定している。この取り組みにより、海洋ごみ回収活動やさまざまな対策を支援し、サーキュラーエコノミー活性化を図る意向だ。同レジ袋の大きさはMとLの2つで、植物由来原料のバイオマスポリエチレンを25%配合している。北欧デザイナーが多様な生態系を象徴するサンゴを題材として描き、同商品が海洋プラスチックごみ削減に寄与するものであることが一目でわかる仕様になっていると対馬市とアスクルは考えている。事業者には無料配布できるが、バーコードが印刷されているため有料でも販売できる。

(出典:アスクル株式会社)

今後もアスクルは、「エシカルeコマース」を目指し、資源循環型プラットフォームの実現に向けた取り組みを積極的に推進し、サステナブルな社会の実現に向けて着実に取り組んでいくとしている。

アスクルオリジナルの海をまもるレジ袋

  • Mサイズ(No.20):460×210×130mm、厚さ0.014mm。1袋(100枚入)258円(税抜き)、283円(税込)
  • Lサイズ(No.45):530×300×140mm、厚さ0.018mm。1袋(100枚入)448円(税抜き)、492円(税込)

【プレスリリース】対馬市とアスクル、SDGs 連携協定を締結

*冒頭の画像の出典:アスクル株式会社