スウェーデンの自動車メーカーであるボルボ・カーズは2025年6月12日、同国の鉄鋼大手SSABとの間で、高品質なリサイクル鋼材および、製造過程における温室効果ガス排出量をほぼゼロに抑えた「ニアゼロエミッション鋼材」の供給に関する新たな契約を締結したと発表した。この契約に基づき、2025年から量産車向けの供給が開始される。ボルボ・カーズは、SSABからこの種の鋼材を量産目的で調達する契約を結んだ初の自動車メーカーとなる。
今回の合意は、両社間の長年にわたる協力関係を延長するもので、持続可能な鉄鋼への移行を主導することを目的としている。供給されるリサイクル鋼材は、ボルボ・カーズの次期フル電動SUV「EX60」や、次世代プラットフォーム「SPA3」をベースとする他の車種の特定部品に使用される予定だ。この鋼材は、強度や耐久性において、一次原料から製造された鋼材と同等の安全関連要件を満たしている。

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自動車メーカー初。ボルボ・カーズ、SSABとニアゼロエミッション鋼材の量産供給契約を締結
Circular Economy Hub Editorial Team
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