国連環境計画金融イニシアティブ(UNEP FI)は2024年7月、循環経済と気候変動、自然損失、汚染などの持続可能性の主要課題との相互関係を銀行が理解し、その恩恵を受けられるように顧客を支援するための一連の新たなガイダンスレポートシリーズ「Circular Economy as an Enabler for Responsible Banking Series(責任ある金融のイネイブラーとしてのサーキュラーエコノミー)」の第一弾を発表した。今回は、同レポートに続いて発表される一連のガイダンス文書のうち、循環経済と気候変動対策とのつながりに焦点を当てた「Circular Solutions to Achieve Climate Targets(気候目標を達成するための循環型ソリューション)」の概要を紹介する。
サーキュラーエコノミーを用いた温室効果ガス(GHG)削減につながる事業が気候変動対策としてなぜ効果的なのか、そのような事業をどう評価するのか、さらには金融機関の業務フローに則った4つの行動(社内方針とプロセス/顧客エンゲージメント/ポートフォリオ構成と資金フロー/アドボカシーとパートナーシップ)に落とし込んだ推進策が提示されている。
ガイダンスレポート「Circular Economy as an Enabler for Responsible Banking Series(責任ある金融のイネイブラーとしてのサーキュラーエコノミー)」の解説記事はこちら
目次
この記事は、Circular Economy Hub 会員専用記事となります。
会員種別と特典
木村 麻紀
環境と健康を重視したライフスタイルを指すLOHAS(ロハス)について、ジャーナリストとしては初めて日本の媒体で本格的に取り上げて以来、地球環境の持続可能性を重視したビジネスやライフスタイルを分野横断的に取材し続けている。サーキュラーエコノミー(CE)における関心領域は、CE×社会包摂的まちづくり、CE×教育など。SDGs.tv公認ラーニングコーチ。
プロフィール詳細はこちら:http://www.makikimura.com/profile/