気候変動対策で想起するものはと問われれば、再生可能エネルギーへの移行という答えが大半だろう。確かに再生可能エネルギーは温室効果ガス削減の最重要テーマであることは周知の通りだ。だが、再生可能エネルギーの取り組みだけでは十分ではないことが明らかになった。
2019年9月23日、英国に本拠を置くサーキュラーエコノミー推進団体のエレン・マッカーサー財団がスウェーデンのサステナビリティコンサルティングファーム、マテリアルエコノミクスとの協働により発表したレポート “COMPLETING THE PICTURE: HOW THE CIRCULAR ECONOMY TACKLES CLIMATE CHANGE“(「全体像を完成させる:サーキュラーエコノミーがどのように気候変動対策に取り組むのか」)では、再生可能エネルギーへの移行に加えてサーキュラーエコノミーを推進することが脱炭素社会の鍵となることが示された。
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那須 清和
那須清和(なす きよかず)。Circular Economy Hub 編集長。米大学(紛争学専攻)卒業後2社を経て、2020年に共創・研修・調査などを行うサークルデザイン株式会社を設立。同時にCircular Economy Hub(ハーチ運営)に携わる。専門分野:循環型ビジネス、組織の循環ビジョン・循環度測定、循環型都市(サーキュラーシティ)。現在、各企業や自治体向けに講演/研修や共創活動などを実施している。この人が書いた記事の一覧