繊維業界のサプライチェーンは新しい方向に向かっている。持続可能性と競争力はバリューチェーンに沿った戦略的パートナーシップの構築に強く影響し、従来のビジネスを超えてイノベーション・インスピレーション・最先端のソリューションを共有している。なかでも、ファッション業界における繊維や衣服の製造・消費・廃棄の方法を見直す過程にある。
過去15年間で、衣料品の生産量は約2倍になった。 世界において1.3兆ドルを生み出すアパレル産業に従事する人は3億人を超え、綿花の生産は、一部の低所得国の全雇用のほぼ7%を占めている。一方、最新の傾向とデータによると、従来の生産方法でビジネスが継続された場合、繊維産業が環境に及ぼす悪影響は2050年までに劇的に増すとされている。
エジプトにおいて、綿花のバリューチェーンは地域経済を支える重要な柱であり、綿栽培・綿繰りから紡績・織り・完成品としての衣料や家庭用織物の製造に至るまで様々な工程がある。製造段階から発生する綿織物副産物は、エジプトの産業を成長させる大きな可能性を含んでおり、約23キロトン (23,000kg)の端切れや屑を循環させて繊維に戻すことができるとされる。
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和田 麻美子
フランス留学中、モードの国と呼ばれる国の人達が、持ち物を長く大切に使い多くの買い物をしないことを知り、日本(特に東京)では常に新しいモノを求める暮らし方になっていたことに気づく。 趣味のハイキングを通じ、極力ごみを出さないように暮らすことや、豊かな自然を次世代につなぐことを意識するようになり、Own less, waste less, enjoy more を心がける日々。