2021年5月、オランダ・アムステルダムに本拠を置くサーキュラーエコノミー推進機関のCircle Economyと、オランダの公認会計士機関(NBA)が設立したCoalition Circular Accounting (以下、CCA)が、「HOW TO FIND THE VALUE OF CIRCULAR IMPACT IN BUSINESS(ビジネスにおけるサーキュラー・インパクトの見つけ方)」と題した白書を公開した。この白書は、CCAとオランダ王立勅許会計士協会(the Royal Netherlands Institute of Chartered Accountants)とInvest-NLの協力によって作成された。
白書では、多くの企業が循環型ビジネスに移行を始めている中で、企業の財務諸表のあり方も変えていく必要があるとしており、オランダの素材・エネルギー回収企業であるMeerlanden社での実際のケースを例にあげてその方法を詳しく解説している。
これまでの企業の財務諸表では、事業の利益のみが報告義務とされてきた。例えば、IASBが策定する会計基準「国際財務報告基準(IFRS)」のようなものだ。
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相馬 素美
相馬素美(そうま もとみ)。横浜で生まれ、大学ではクラシック音楽を専門に学ぶ。ヨーロッパのサステナブルな取り組みや、サーキュラーエコノミーへの関心が特に高い。また、ソーシャルグッドな音楽ビジネスの可能性を研究中。好きなものは、音楽全般、アート、ファッション、北海道、アボカド、チョコレート、日本酒。