株式会社博報堂ケトルはこのほど、企業のサーキュラーエコノミー化を支援する専門チームを発足したことを発表した。
国内外でSDGsを達成するための重要なビジネス上のアプローチとして、資源価値を維持し、環境負荷を最小限にするサーキュラーエコノミーが重要視されていると同社は認識。そこで、企業のサーキュラーエコノミー実現のための専門チームを立ち上げ、オランダのアムステルダムに本社を置くコンサルタント会社Metabolicと協業して、ビジネスアイデアの立案からアクションプランの計画、コミュニケーションクリエイティブの開発・実現に至るまで、すべての領域でクライアントを支援する。さらに、創造性を活かした「人の欲望を刺激する」アクションプランの実行まで行うことで、サーキュラーな商品・サービスの積極的利用を促し、事業の効率性や収益性の向上を図る。
Metabolicとの協業の背景は次のとおりだ。オランダの首都アムステルダム市はサーキュラーエコノミー移行の5ヵ年計画「Amsterdam Circular 2020-2025 Strategy(アムステルダム市サーキュラー2020-2025戦略)」を実施している。同市は2015年、世界の自治体として初めてサーキュラーエコノミーへの移行の可能性について詳細な調査を行い、その後2050年までに完全サーキュラーエコノミーへの移行を目指すことを宣言した。アムステルダムに本拠を置くMetabolicは、2012年の創業以来、オランダのほかにEU各地や米国、シンガポールや台湾など世界中の国と地域で、300以上のプロジェクトを実現した。実施したプロジェクトは、アムステルダム市やロッテルダム市など都市のサーキュラー化の推進や、世界自然保護基金(WWF)などの国際NGOとの共同研究、また民間企業とのプロジェクトなど多岐にわたる。
2030年までにSDGs推進が早急に求められるなか、同社はMetabolicの知見の深さと対応領域の広さに同社の創造性を掛け合わせて、日本におけるサーキュラーエコノミーの社会実装を推進するべく、Metabolicと協業することを決定した。
【プレスリリース】【ニューノーマル時代の新事業戦略】博報堂ケトルが事業のサーキュラーエコノミー化をサポートする専門クリエイティブチームを発足
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