スイスに本拠を置くセメント世界大手のホルシムはこのほど、優れた性能を持ちCO2排出量を最低30%削減するセメント「ECOPlanet」の販売を開始したことを発表した。
セメント製造によるCO2排出量は、世界の総排出量の8%に相当するとシンクタンクの英Chatham Houseは発表している。こうしたなか、ECOPlanetはリサイクルされた建設解体廃棄物を20%および焼成粘土を使用し生産工程で代替燃料を採用することで、CO2排出量を最低30%削減するとしている。加えて、ECOPlanetは住宅から複雑なインフラの建設まで幅広く適用できるとホルシムはみている。現在、ホルシムはドイツ・ルーマニア・カナダ・スイス・スペイン・フランス・イタリアでECOPlanetを販売しており、2021年末までに15カ国で販売する予定だ。大規模な低炭素建設を可能にするべく、2022年末までの売り上げ倍増を目指している。
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クリューガー量子
クリューガー量子(くりゅーがー りょうこ)ドイツ在住、ハイデルベルク市公認ガイド。土木工学を学び日本で土木技術者として働いた後、メキシコでスペイン語を習得、日西通訳として自動車関連企業で働く。2003年に渡独。専門分野:ドイツのサーキュラーエコノミー関連政策・企業動向、企業現地視察サポート、建設業界のサーキュラーエコノミー移行。個人ブログ:http://ameblo.jp/germanylife10/ 。(この人が書いた記事の一覧)