福島県いわき市と繊維商社の豊島株式会社(以下、豊島)はこのほど、「スマートライフ(※)の推進に関する連携協定」を締結した。いわき市と豊島は、スマートウェアなどの最先端技術を活用して同市が抱えるさまざまな課題を解決することで、市民の豊かな暮らしの実現を目指す。

同協定の内容は、以下のとおりだ。

  1. スマートライフの推進に関すること
  2. 先端技術を活用したスマートライフの実証実験および社会実装に関すること
  3. その他必要な取り組みに関すること

いわき市は人口減少の進行に歯止めをかけ、将来にわたってまちの活力を持続していくことを目的として、今後特に強化する政策の方向性を定めた「いわき創生総合戦略」を2020年3月に策定した。同戦略のもと、いわき市が「魅力と活力にあふれたまち」および「市民がいきいきと幸せに暮らせるまち」であり続けるために、政府が提唱するSociety5.0の実現に向けて取り組む。

豊島は、5GやICTが普及しSociety5.0が推進される世の中において、ファッションが社会へ提供できることを模索してきた。その取り組みとして、2017年よりCVCファンドからの出資を通じて、最新テクノロジーを保有するテック企業とスマートウェアの開発を進め、ファッション×テクノロジーの力で「見守り」と「健康促進」を可能にすることを目指している。同社は、この想いに基づいて出資先のスタートアップ企業と開発したスマートウェアを活用し、地域課題を解決するスマートタウンモデル「着るスマートタウン“kurumi”構想」を掲げており、同協定はその先進事例となることを目指す。

着るスマートタウン“kurumi”構想(出典:豊島株式会社)

今回の協定締結は、今後企業と自治体が協力し、先端技術を活用したまちづくりに取り組むことにつながるものとして注目される。

※:先端技術の活用などによる、便利かつ快適で、洗練された豊かな生活と暮らし

【プレスリリース】福島県いわき市と豊島株式会社がスマートライフの推進に関する連携協定を締結
【参照サイト】いわき市人口ビジョン・いわき創生総合戦略

※冒頭の画像の出典は、豊島株式会社