パソコン世界大手レノボはこのほど、2021/22年度(2021年4月1日~22年3月31日)のESG報告書を公表した。それによると、同年度は使用済み電子機器由来の再生プラスチックを利用した製品数を前年比2倍以上に増やすなど、サーキュラーエコノミー移行に向けた取り組みを拡大。オーシャンバウンド・プラスチック(海へ流入する前に回収されたプラスチックごみ)などの再生材も初めて導入した。同社は2050年までに、温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標を掲げており、達成には「サーキュラーエコノミー移行が重要だ」との認識を示している。
報告書は、電子機器由来再生プラスチックを使用した製品数が2021/22年度に248製品と、前年度(103製品)から増加したと説明。再生アルミニウムやマグネシウム、オーシャンバウンド・プラスチックなどの新たな再生材も製品に採用した。同社は2025/26年までに、ノートブック/デスクトップ/ワークステーションコンピューターやモニターの100%に、使用済み再生プラスチックを利用することを目指している。
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デハーン 英利子
時事通信社を経て2019年よりフリーランス記者。環境や農業に関する記事を中心に執筆。趣味は温泉旅行とグルメ探索。