オランダ政府はこのほど、サーキュラーエコノミー移行による低・中所得国のリスクと機会についてのポリシーブリーフを刊行した。

2050年までにサーキュラーエコノミー移行を達成するという目標をオランダは掲げている。オランダ外務省の要請で作成された同文書では、サーキュラーエコノミー移行による低・中所得国のリスクと機会は、オランダのサーキュラーエコノミー政策だけでなく、SDGs実現を目指す開発協力にも関連すると結論付けた。

同文書刊行の背景には、国際的なサプライチェーンを有するオランダの輸出入にある。2017年のオランダの製品輸入は世界10位、輸出は6位となっており、オランダの消費と生産に関連する環境負荷における低・中所得国の割合は大きい。オランダ政府によると2015年、消費に関連する温室効果ガス排出量の40%と土地利用の90%がオランダ国外で発生し、そのうち40〜45%が低・中所得国で発生した。

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