製品のリユースやリサイクル、修理に携わる社会的企業で構成する非営利団体RREUSE(本拠ベルギー)はこのほど、欧州委員会が発表したEU strategy for sustainable and circular textiles(持続可能な循環型繊維戦略)に対する意見書を公表した。「繊維業界をより持続可能かつ循環型にする取り組みに満足している」と評価する一方で、「生産を減らすための施策が必要」などと指摘。生産量の削減目標の導入をはじめとする改善策を提示している。
欧州委は2022年3月、サーキュラーエコノミー行動計画の一環として同戦略を発表。低品質で長持ちしないファストファッションの普及などを背景に、繊維製品の購入量は増える一方、EUで毎年約580万トン(一人当たり約11kg)が廃棄されており、世界全体では毎秒トラック1台分が埋め立てまたは焼却処分されていると指摘。繊維製品が廃棄されると、生産に使われた化石燃料や土地、水などの資源も無駄になってしまう。
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