サムスン電子株式会社(以下、サムスン)はこのほど、アウトドア用品の米パタゴニアと共同で、海に流出し汚染の原因となっているマイクロプラスチックの削減に取り組むことを発表した。
海洋に浮遊するマイクロプラスチックの発生源は複数ある。一次マイクロプラスチックとして知られるのが、マイクロビーズなど小さなプラスチック粒子として放出されるものだ。もう一つは、日常で使用する大型のプラスチック製品が時間とともに細かく砕かれ小さな破片となったもので、二次マイクロプラスチックと呼ばれる。フリースやナイロンなどの合成繊維の洗濯によって放出されるものもある。洗濯だけでなく、繊維の生産工程など製品のライフサイクルを通じて、マイクロプラスチックが生成される。サムスンとパタゴニアは、こうした繊維由来のマイクロプラスチックの削減に向け、効率的かつ広く適用できるソリューションの共同開発に取り組んでいる。
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藤原 ゆかり
欧州在住フリーライター/リサーチャー。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。専門分野:EU環境政策・規制。イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。趣味は旅行と油絵。