NPOの米Textile Exchangeはこのほど、ファッション・アパレル・繊維産業におけるリニア型事業モデルを検証する報告書を発表した。
報告書は、業界の既存事業モデルは気候・自然・人権の目標を達成できず、成長が事業における必須条件である限り環境負荷は増大する一方だと強調している。既存の科学・学術文献に基づき、新製品製造におけるバージン材抽出と生産急増を超えた価値創造の再考に向けて、道筋を提示する。
報告書は、成長という従来の解釈から「再生経済」と「ポスト成長」の原則に沿ったモデルへ移行する事例を説明する。移行は、プラネタリーバウンダリー内にとどまるだけでなく業界のレジリエンスを確保し、サプライチェーンの不安定性・資源枯渇・有限資源への過度の依存・法規制に関連する将来のリスクを軽減するためにも必要だとしている。概要は以下のとおり。

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和田 麻美子
フランス留学中、モードの国と呼ばれる国の人達が、持ち物を長く大切に使い多くの買い物をしないことを知り、日本(特に東京)では常に新しいモノを求める暮らし方になっていたことに気づく。 趣味のハイキングを通じ、極力ごみを出さないように暮らすことや、豊かな自然を次世代につなぐことを意識するようになり、Own less, waste less, enjoy more を心がける日々。