和歌山市、ENEOS株式会社、花王株式会社、サントリーホールディングス株式会社、東京海上日動火災保険株式会社は1月20日、「和歌山市におけるサーキュラーエコノミーの実現」に関する包括連携協定を締結した。この協定により、各企業が持つ資源や技術、ネットワークを活用し、和歌山市のサーキュラーエコノミー型産業の振興を目指す。

協定の主な連携内容には、市内で未利用の資源や事業活動から生じる副産物の資源化が含まれる。具体例として、使用済み食用油を原料とした持続可能な航空燃料(SAF)の製造、ペットボトルの水平リサイクル、使用済みPETを活用したアスファルト改質剤の製造が挙げられる

また、産学官連携のネットワーク構築も進められる。このネットワークは、使用済み資源を回収し資源化する仕組みの確立や、排ガスCO2を活用するカーボンリサイクル技術の推進、さらには「和歌山産の再生製品」のブランディングを目的とする。

この他、市民への啓発活動やサーキュラーエコノミー実現のための取り組みも計画されている。

【プレスリリース】和歌山市・ENEOS株式会社・花王株式会社・サントリー ホールディングス株式会社・東京海上日動火災保険株式会社が「和歌山市におけるサーキュラーエコノミーの実現」に関する包括連携協定を締結
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