サーキュラーエコノミー・イニシアチブ・ドイツ(Circular Economy Initiative Deutschland:CEID)はこのほど、「ドイツのためのサーキュラーエコノミーロードマップ(Circular Economy Roadmap für Deutschland)」を発表した。今回は、同ロードマップの詳細を報告する。
ドイツ連邦教育研究省は、循環型ビジネスモデルが同国の気候目標達成に大きく貢献すると認識しており、2018年にCEIDを発足させた。CEIDは、同国におけるサーキュラーエコノミーの可能性について科学的根拠に基づく議論を主導し、政治家に推奨事項を提言している。今回CEIDが発表した同ロードマップでは、科学・市民社会・経済部門の専門家約130人が循環型ビジネスモデルの機能をまとめ、各部門で取るべき行動を示した。同ロードマップは、現状を次のように報告した。
現在、天然資源の抽出と精製は、世界の温室効果ガス排出量の50%、生物多様性の喪失と水ストレスの90%の原因となっている。サーキュラーエコノミーは経済政策と環境政策を結びつけ、欧州が掲げる2050年までの気候中立目標達成に大きく貢献する。サーキュラーエコノミーはそれ自体を目的とするものではないが、気候を保護し資源を保全して競争力と原材料からの独立性を高め、持続可能な雇用と地域の価値創造を生み出し生活の質を高める。

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クリューガー量子
ドイツ在住。ハイデルベルク市公認ガイド。「石油を掘りたい!」と工学を学び、日本で土木技術者として働く。その後、メキシコでスペイン語を学び、日西通訳として働く。2003年に渡独。現在ラグビーに夢中な2人の男子の母。個人ブログ:http://ameblo.jp/germanylife10/
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