Circular Economy Hubでは、サーキュラーエコノミーの実現を目指す国内外のさまざまな動きを発信している。そもそもサーキュラーエコノミーとはどのようなもので、実際の社会に適応されるとどのように機能するのかーー。サーキュラーエコノミーについて理解を深めるため、筆者はエレン・マッカーサー財団が10週間にわたって提供するオンライン学習プログラム「From Linear to Circular: Open to All」に参加している。そこで得た学びをレポートする。
※本レポートは、エレン・マッカーサー財団に許可を得た上で、講義内容等を掲載したものです。
これまでの講義レポートはこちら
第1回「サーキュラーエコノミーとはそもそも何か?」
第2回「サーキュラーエコノミーのためのデザイン」
第3回「循環するビジネスモデル」
第4回「次の段階のサーキュラーエコノミー」
プラスチック問題は「アップストリーム・イノベーション」で解決する
第5回のテーマは「プラスチックのサーキュラーエコノミー」。講義が始まる前、事前に主催者側から質問が与えられた。
設問1
プラスチック問題を解決できると思いますか?楽観的に見ていますか?それとも悲観的に見ていますか?そう思う理由を教えてください。
設問2
次の4つの目標について、どのようなチャンスと課題があると思いますか?
①包装容器を使わない
②再利用できる包装容器
③包装容器の資源をリサイクルする
④プラスチック利用を減らす個々人の努力
設問3
プラスチック包装容器のサーキュラーエコノミーは、ただ包装容器を再設計するのではない。製品や運用を仕組みとして再設計することを指す「アップストリーム・イノベーション」のマインドセットをもって取り組むべきものだ。講義の前に、包装容器を再設計するにはどのようなアイデアがあるか、ブレインストーミングしてみよう。どのような製品や運用モデルを用いれば、プラスチックごみを無くすことができるだろうか。
あなたはどう思うだろうか。次に紹介する講義の内容を読み進める前に、一度考えてみてほしい。
この記事は、Circular Economy Hub 会員専用記事となります。