ドイツに本拠を置くイニシアチブatmosfair(※)は10月4日、グリーン電力を使用して空気中の水とCO2から航空燃料を生産する工場の竣工式を開催した。
ドイツ北西部のエムスラント地方に建設された同工場は、地元の風力・太陽光発電からのグリーン電力で稼働する。水と敷地内のバイオガスプラントおよび空気中からのCO2を使用して炭化水素を合成し、ドイツ北部ハイデ市の製油所でケロシンに変換してハンブルク空港に輸送し、CO2排出量ゼロ燃料として航空機に給油する。グリーン電力を使用したケロシン(以下、e-ケロシン)は、既存の航空インフラでそのまま使用できることが特長で、航空業界におけるCO2排出の課題を永続的かつ迅速に解決する可能性があるとしている。
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クリューガー量子
クリューガー量子(くりゅーがー りょうこ)ドイツ在住、ハイデルベルク市公認ガイド。土木工学を学び日本で土木技術者として働いた後、メキシコでスペイン語を習得、日西通訳として自動車関連企業で働く。2003年に渡独。専門分野:ドイツのサーキュラーエコノミー関連政策・企業動向、企業現地視察サポート、建設業界のサーキュラーエコノミー移行。個人ブログ:http://ameblo.jp/germanylife10/ 。(この人が書いた記事の一覧)