スペイン・バルセロナ市はこのほど、都市の安全で公正な未来に向けた行動の指針となるプロジェクト「Doughnut Portrait(ドーナツ・ポートレート)」を開始し、ドーナツ経済の概念とツールの採用に向けて研究を進めていることを発表した。
バルセロナ市は、ドーナツ経済を以下のように捉えている。
ドーナツ経済とは、現在の経済成長モデルに制限を設けるビジョンだ。このビジョンにより繁栄できるだけでなく、人の不平等を是正し、現在および将来における地球の居住可能性を保証できる。ドーナツ経済を提唱したのは、英オックスフォード大学の経済学者であるケイト・ラワース氏だ。無限の経済成長のモデルは時代にそぐわず、環境の持続可能性と社会的正義の確保に焦点を当て直す必要があると同氏は説明している。
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廣瀬 優香
大学時代にベトナムとカンボジアで行った教育関連の活動をきっかけに、国際協力や環境問題に興味を持つ。大学在学中は化学を専攻し、バイオマスプラスチックについて学ぶ。メーカー勤務ののち、現在はライター・翻訳者として活動。個人ブログ:旅好きのひとりごと https://international-blog.com/