英国王立国際問題研究所(通称チャタムハウス)と研究機関Just Economicsがこのほど実施した研究によれば、廃棄物の削減や修理・再利用スキームなどサーキュラーエコノミーに年間1兆3,000億ドルが投資されているものの、サーキュラーエコノミーを確立するには十分でないことが明らかにされた。政府が5,100億ドル、企業が8,000億ドル、金融機関や投資家が460億ドルをサーキュラーエコノミーへの取り組みに割り当てている。分析によると、政府予算の5,100億ドルは総支出額13兆ドルの約4%に過ぎず、企業の年間8,000億ドルは企業の総支出額35兆ドルの2%に過ぎない。
1.5兆ドル規模の市場を持つ世界のファッション業界では、持続可能な経済活動に対する消費者の需要が予測されていたにもかかわらず、循環型投資はその0.05%(2019年に衣類の再販に70億ドル、レンタルに12.6億ドル)であった。同様に、企業にとって重要な収益源と見込まれる電子廃棄物に関しては、世界の電子廃棄物リサイクルの17%にとどまった。
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